昨日、久し振りの「マルハナ通信」をお届けしたと思ったら、今日は急に「速報」を
お届けすることになってしまいました。
7月30日、日本山岳会北海道支部の自然保護委員のKさんが、夕張岳で
セイヨウを確認した、と道庁経由でご報告をいただきました。
夕張コース、登山道1,400mの湿原で、ミヤマラッキョウの花に来ていたそうです。
(撮影・t.kamaka 部分拡大)
花の大きさとの比較、情報を下さった方のご報告から、「新女王」にほぼ間違い
ないと思います。
今年は「早い新女王の発生」にあわせて分散が始まっている模様!
実は、7月28日、これまで目撃情報のなかった十勝の陸別町でも、女王バチが
捕獲されています。
夕張岳で見つかったセイヨウは、発見した方が捕獲してくださったのですが、
交尾をすませた女王が秋の内に分散し、越冬に成功してしまったら・・・
定着の可能性は飛躍的に高くなります。
これからのシーズン、お山にいらっしゃる方も多いかと思います。
今の時期の観察と対策は、セイヨウを「守るべき場所にいれない」ために非常に
重要です。セイヨウがいないかぜひ、重点的な監視をお願いいたします。
注:国立公園内などでは動植物の捕獲が禁止されている場合がありますので、
ご注意くださいね。