セイヨウオオマルハナバチ監視活動への参加方法セイヨウのつかまえ方1. どうやってつかまえる?捕虫網を使う場合、以下のようなつかまえ方が安全かつ効率的です。
図1. セイヨウのつかまえ方の一例。 セイヨウは2006年9月に「特定外来生物」に指定され、生きたまま移動・運搬することが禁止されています。セイヨウを持ち帰る際はフィルムケースなど完全に密閉できるものを使い(そのまま放置すれば、確実にセイヨウが死ぬ状態を維持する)、冷凍庫にいれるまで、決してふたを開けないでください(詳しくは環境省「外来生物法」のページをご覧下さい)。 また、ペットボトルや、ふたのできるガラス瓶(コーヒーやコップ酒のビンなど)に、中性洗剤を10倍ほどにうすめていれると「殺虫ビン」になります(濃さは調整してみてください)。ハチを捕獲し、ふたをして上下を返すのを繰り返すことで、効率よく処理を進めることが出来ます。ただし、女王バチの巣作りの成功を判断する目安になる「花粉ダンゴ」が溶けてしまうため、ビンに入れる前に花粉ダンゴの有無をチェックの上、報告用紙に記録していただけると幸いです。 図2. 後ろ足についた大きな花粉ダンゴ。 花粉ダンゴについて女王バチと働きバチは後ろ足に「花粉カゴ」と呼ばれる器官があり、集めた花粉を大きなダンゴにして巣に持ち帰ります。花粉は、幼虫のたんぱく源。花粉集めは本来働きバチの仕事ですが、最初に産んだ卵が働きバチになるまでの間は、女王バチが自ら花粉を集めなければなりません。 春の女王バチの花粉ダンゴは「無事に営巣に成功し、幼虫が生まれていますよというメッセージなのです。 2. いつつかまえる?市民の皆さまのご協力により、年間を通じてのセイヨウオオマルハナバチの出現パターンが明らかになってきました(図3)。春から初夏にかけて、越冬明けの女王バチが多く目撃・捕獲され、遅れて最初の世代の働きバチが出現します。夏には、働きバチの個体数が一気に増えるとともに女王バチは見られなくなりますが、秋になると翌年に営巣する新女王バチが出現し、越冬に入るまで観察されます。
このことから、セイヨウの分布拡大を防止するためには、以下の2つを対象に集中的に捕獲を行うのが効果的だと考えられます。
セイヨウオオマルハナバチに刺されないためにマルハナバチの仲間は攻撃性が低く、スズメバチのように向こうから積極的に刺しにくるようなことは基本的にありません。しかし、やはり注意は必要です。
などを心がけてください。万が一刺されてしまった場合は、
顔面蒼白、全身の震え、嘔吐などの症状(アナフィラキシーショック)が出た場合は、大至急、病院で治療を受けてください! |
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