【アーカイブ版】セイヨウ情勢 : 市民参加による外来種(セイヨウオオマルハナバチ)モニタリングと対策のためのリアルタイム情報共有サイト

- 最終更新日: 2015年12月28日
本サイトは更新を終了しました。北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)が運営する新「セイヨウ情勢」をご覧ください。

【過去の情報】雨竜沼湿原でセイヨウ確認!

発信日:2008年08月22日
発信者:菊池 玲奈
さきほど「号外」をお送りしましたが、ふたたび、菊池玲奈です。
「号外」を同じ日に2通出すのもなあ・・・と思い、「通信011」とさせていただき
ましたが、早めに皆様のお耳にいれておきたいことがあり、本日2通目の
通信をお届けさせていただきます。
たびたび申し訳ありません。
 
☆ 北海道最大の山岳高層湿原・ラムサール条約登録湿地
              「雨竜沼湿原」で、セイヨウが確認されました ☆
 
雨竜町のエコモニターをされている写真家・岡本洋典氏がセイヨウオオ
マルハナバチを確認された、と、空知支庁経由、ご報告をいただきました。
 
 
撮影者:岡本洋典  
 
確認は、7月28日の午前中。
湿原内の木道沿いのタチギボウシに訪花していた、とのことでした。
 
このあたりでは、昨年、9月5日、南暑寒岳への登山道で新女王が確認
されたのに続き、2度目の確認となります。
 
「雨竜沼には大小数十個の池塘(ちとう)と呼ばれる沼が点在し、春の雪解け
から秋までに200種以上の花や植物が観察できます。特に、7月上旬から8月
上旬までの短い夏の間には、エゾカンゾウをはじめ多くの花々が一面に鮮やかに
彩ります」(雨竜町観光協会ホームページより)とのこと。
雨竜町で活動して下さっているモニターさんからも、その美しさや、花々を賑やかに
訪れるマルハナバチたちの愛らしさをずっとお聞きしていました。
 
エゾノサワアザミを訪れた在来種・エゾオオマルハナバチ
(撮影地・雨竜沼湿原  空知支庁提供)
 
今の時期は、オスバチや女王バチが分散する時期にあたります。
ハチの発見=定着!!ではないのですが、もし新女王バチが交尾に成功した
状態で侵入し、越冬に成功してしまうと、定着の可能性が高くなります
(詳しくは、去年のマルハナ通信をご覧下さい
 
今年はすでに「積丹岳」「夕張岳」「雨竜沼湿原」と、3カ所から、高山帯での
セイヨウの確実な生息情報が届けられています。幸い、定着の証拠となる「働き
バチ」の確認には至っていませんが、今の時期に確認される新女王は、「来年、
このあたりに定着するかも」というメッセージともいえます。
 
これからのシーズン、紅葉を求めて山に登られる方も多いかと思います。
今後ともぜひ監視と、情報のご提供、よろしくお願いいたします。
 
 
<注意!雨竜沼湿原でのセイヨウオオマルハナバチの捕獲には、
         北海道庁の「バスターズ」への登録が必要です!!>
 
雨竜沼湿原は国定公園の特別保護地区にあたり、許可無く動植物を採集
捕獲することが禁じられております。
ただし、セイヨウに関しては、北海道庁が募集している「セイヨウオオマルハナバチ
バスターズ」に登録されているモニターの方は、防除実施者としての捕獲が許可
されています。
(バスターズに関しては、下記からご覧下さい
対策の効果、という意味では、侵入初期に確認次第捕獲してしまう、以上の
ものはありません。
雨竜沼にいらっしゃる機会がある方は、ぜひバスターズにご登録のうえ、捕獲に
ご協力いただければ幸いです。
また、バスターズの活動に際しては、(他の来訪者からの誤解を避けるためにも)
必ず防除従事者証を携帯し、腕章を着用のうえ、活動をお願いいたします。
何かわからないことがありましたら、下記にお問い合わせをお願いいたします。
 
空知支庁地域振興部環境生活課自然環境係
電話:0126-20-0043 (自然環境係直通)