【アーカイブ版】セイヨウ情勢 : 市民参加による外来種(セイヨウオオマルハナバチ)モニタリングと対策のためのリアルタイム情報共有サイト

- 最終更新日: 2015年12月28日
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【過去の情報】★号外★!!緊急・重要!!アナフィラキシーショック(ハチ毒アレルギー)について

発信日:2008年08月22日
発信者:菊池 玲奈
いつも、セイヨウオオマルハナバチの監視活動にご協力いただき
ありがとうございます。
 
今回、監視活動のモニターの方から、セイヨウオオマルハナバチに
刺されたことにより、アナフィキラシーショックを起された、とのご報告が
ありました。
幸い、症状が出てすぐに病院を受診され、適切な処置を受けられたので、
大事には至らなかった、とのこと。本当にほっとしました。
 
これまで、活動の中でセイヨウに刺された経験、あるいは他の機会に
ハチに刺された経験をお持ちの方も少なくないと思います。
アナフィラキシーはアレルギー症状ですので、1度目が大丈夫なら、
2度目も大丈夫、とは限りません(今回のケースも、過去に複数回刺さ
れていたケースです)。
 
また、人によっては初めての場合でも、アレルギーを起される可能性も
あり、事前の予測は容易ではありません(病院でハチ毒の抗体の有無を
検査してもらう事は可能ですが・・・)。
くれぐれも活動の際は、「刺されない」ことを最優先にお考えくださるよう
お願いします。
 
※ アナフィラキシーショックに関する詳しい説明は、最下部のURLを
   ご参照ください。
 
今回モニターの方から「他に捕獲活動されている方々に少しでも役に
立てばと思います。不安感を与えるかもしれませんが・・・・十分な注意と、
準備を促して下さい」と、詳細のご報告と、活動に際しての注意などを
ご提案いただきました。
本当に、ありがとうございます。
以下、ご紹介させていただきます。
 
===
発生の状況など:
・8月20日、モニターの女性が新女王バチに左手薬指を刺される
・これまでも何度かセイヨウに刺されており、そのときは刺された部分が
 ちくちく痛む程度だったが、今回は数分後、耳が火照る、眼がはれぼったい、
 眼の充血、皮膚に発疹、脈が通常より早い、などの症状がでたため、
 病院へ。
・刺されてから約70分後に病院に到着。処置を受けて30分ほどで
 湿疹が薄くなり、症状も安定。経過観察のため一晩入院し、翌日退院した。
 
対応策など:
・ 今回、ゴム手袋をつけて活動していたが、相当数捕獲を重ねていると、
 油断やミスは付きもの。防御手段として手袋を着用する場合は、家事用の
 ゴム手袋ではなく、革手袋などの方がいい。
・ 万が一に備え、活動地域の救急対応病院を調べておくこと。
===
 
セイヨウに刺されるのは「網から容器にハチを移すとき」と「巣を掘り出して
いる時」が多いようです(向こうから襲ってきて刺された、という報告は、今の
ところありません)。
 
モニターの方にもご提案をいただきましたが、厚手の手袋の着用などを
心がけていただき、また「ハチを逃がさない」より「ハチにさわらない」ことを、
最優先に、活動をお願いいたします。
繰り返しになりますが「これまで大丈夫だったから」と決して安易に考えず、
慎重に対応してください。
 
また参考情報ですが、あらかじめ医療機関を受診し、アナフィラキシー
ショックを起す可能性が高いと診断された場合、「エピペン」という自己注射
製剤の処方を受けることが出来ます。
対象医療機関は http://www.anaphylaxis.jp/list/index.html から
エピペンの詳細は http://www.epipen.jp/index.html から ご覧いただけます。
セイヨウの活動に限らず、日頃、外での活動の多い方でご関心のおありの方は、
一度、ご覧になってみて下さい。
 
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
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※ アナフィラキシーショックとは?
ハチ毒や食べもの、薬物などが原因で起きる、急性アレルギー反応。
じんましんや紅潮(皮膚が赤くなる)などの皮膚症状や、時には呼吸
困難、めまい、意識障害などの症状を伴うことがあり、急激な血圧低下
等のショック症状が引き起こされた場合、命の危険を伴うこともあります。
詳しくは http://www.anaphylaxis.jp/forum/anaphylaxis.html
      http://www.anaphylaxis.jp/forum/allergy_bee.html
をご覧下さい。
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