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【過去の情報】雨竜沼湿原でセイヨウ確認!
発信日:2008年08月22日
発信者:菊池 玲奈
さきほど「号外」をお送りしましたが、ふたたび、菊池玲奈です。 「号外」を同じ日に2通出すのもなあ・・・と思い、「通信011」とさせていただき ましたが、早めに皆様のお耳にいれておきたいことがあり、本日2通目の 通信をお届けさせていただきます。 たびたび申し訳ありません。 ☆ 北海道最大の山岳高層湿原・ラムサール条約登録湿地 「雨竜沼湿原」で、セイヨウが確認されました ☆ 雨竜町のエコモニターをされている写真家・岡本洋典氏がセイヨウオオ マルハナバチを確認された、と、空知支庁経由、ご報告をいただきました。 ![]() 撮影者:岡本洋典 確認は、7月28日の午前中。 湿原内の木道沿いのタチギボウシに訪花していた、とのことでした。 このあたりでは、昨年、9月5日、南暑寒岳への登山道で新女王が確認 されたのに続き、2度目の確認となります。 「雨竜沼には大小数十個の池塘(ちとう)と呼ばれる沼が点在し、春の雪解け から秋までに200種以上の花や植物が観察できます。特に、7月上旬から8月 上旬までの短い夏の間には、エゾカンゾウをはじめ多くの花々が一面に鮮やかに 彩ります」(雨竜町観光協会ホームページより)とのこと。 雨竜町で活動して下さっているモニターさんからも、その美しさや、花々を賑やかに 訪れるマルハナバチたちの愛らしさをずっとお聞きしていました。 ![]() エゾノサワアザミを訪れた在来種・エゾオオマルハナバチ (撮影地・雨竜沼湿原 空知支庁提供) 今の時期は、オスバチや女王バチが分散する時期にあたります。 ハチの発見=定着!!ではないのですが、もし新女王バチが交尾に成功した 状態で侵入し、越冬に成功してしまうと、定着の可能性が高くなります (詳しくは、去年のマルハナ通信をご覧下さい 今年はすでに「積丹岳」「夕張岳」「雨竜沼湿原」と、3カ所から、高山帯での セイヨウの確実な生息情報が届けられています。幸い、定着の証拠となる「働き バチ」の確認には至っていませんが、今の時期に確認される新女王は、「来年、 このあたりに定着するかも」というメッセージともいえます。 これからのシーズン、紅葉を求めて山に登られる方も多いかと思います。 今後ともぜひ監視と、情報のご提供、よろしくお願いいたします。 <注意!雨竜沼湿原でのセイヨウオオマルハナバチの捕獲には、 北海道庁の「バスターズ」への登録が必要です!!> 雨竜沼湿原は国定公園の特別保護地区にあたり、許可無く動植物を採集 捕獲することが禁じられております。 ただし、セイヨウに関しては、北海道庁が募集している「セイヨウオオマルハナバチ バスターズ」に登録されているモニターの方は、防除実施者としての捕獲が許可 されています。 (バスターズに関しては、下記からご覧下さい 対策の効果、という意味では、侵入初期に確認次第捕獲してしまう、以上の ものはありません。 雨竜沼にいらっしゃる機会がある方は、ぜひバスターズにご登録のうえ、捕獲に ご協力いただければ幸いです。 また、バスターズの活動に際しては、(他の来訪者からの誤解を避けるためにも) 必ず防除従事者証を携帯し、腕章を着用のうえ、活動をお願いいたします。 何かわからないことがありましたら、下記にお問い合わせをお願いいたします。 空知支庁地域振興部環境生活課自然環境係 電話:0126-20-0043 (自然環境係直通) |
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