本サイトは更新を終了しました。北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)が運営する新「セイヨウ情勢」をご覧ください。
【過去の情報】セイヨウの慰霊祭、無事に行われました
発信日:2007年11月15日
発信者:菊池 玲奈
たちの悪い風邪がはやっているようですが、皆さん、お元気ですか? 私は北海道行を前に風邪をひいてしまい、咳のしすぎで背中が痛いです・・・。 現地でお会いした皆様には、ご心配をおかけしてすみませんでした。 11月10日に東川町、旭川町で開催されたセイヨウの慰霊祭と、報告会。 たくさんの方にご参加いただき、無事に終えることができました。 すぐにご報告を、と思っていたのに、遅くなってしまいごめんなさい。 早速、報告に移りたいと思います。 ☆ 素晴らしい青空の下「手作りのセイヨウ慰霊祭」が行われました ☆ 「セイヨウへの対策は、やらなければならないこと。でも、ハチそのものには 罪はない。せめて、みんなでセイヨウの冥福を祈れないか」そんなモニターさん たちの一言からはじまった、慰霊祭への道のり。 「慰霊碑は誰がつくるのか」「費用はどうするのか」「場所はどうするのか」・・・ 不安に思っていたのは、私ばかり。 「お墓の準備・整備は、大雪と東川町の自然を守る会で行いますので、 ご安心ください。素朴な墓標、皆様の意見とお持ちの技術、特技を 活かさせていただきます」というモニターさんの力強い言葉に、一切をお任せ しました。 東川町が家畜墓地の一角に「セイヨウオオマルハナバチの慰霊花壇の設置」の ための使用許可を出してくださり、立派な慰霊碑が完成しました。 ![]() 慰霊碑は、忠別川のほとりの明るい木立の中にあります。碑の後ろには 桜の木と、今回植えてくださった数本のエゾムラサキツツジ。 碑は、地元のNPO「大雪山自然学校」の事務所で11月3日、皆さんで 手作りしてくださいました。 材料もすべて、主旨をお話しして、地元の方から譲っていただいたとのこと。 什器をつかっての碑の建立、お庭のお花の植え替え、みんなみんな、モニター さんとそのお知り合いの方の「てづくり」です。 お天気が心配でしたが、慰霊祭当日は穏やかな晴れ。澄んだ秋の 青空の下、朝9時半からの開催だったにもかかわらず、東川町内のみならず、 旭川、小樽、上士幌などからお越しの方も含めて、50名近くが集まって くださいました! ![]() 関係者からのスピーチの後、セイヨウへの思いの朗読が行われ・・・ ![]() 東大に保管していたセイヨウの標本を埋葬させていただきました。 (2万頭弱のセイヨウを土に返すことができました) ![]() ![]() 参加者のみんなで献花を行い、 ![]() 最後は「千の風になって」の歌が捧げられました。 慰霊碑には「セイヨウオオマルハナバチの碑 故郷に帰り幸せに 花を飛び回っていますように」という言葉が添えられています。 人間が連れてきたセイヨウの命。セイヨウによって脅かされてしまっている 在来マルハナバチや植物の命。 セイヨウそのものには罪はありませんが、人間が引き起こしてしまったこと だからこそ、私たち自身がきちんと現実をみつめ、責任をもって対策をして いかなければならないことだと思います。 今、日本に定着しているとされる外来種は、2,000種以上といわれています。 もう「セイヨウ」のような存在が、これ以上日本の自然の中に増えていかない ことを、強く、強く、望みます。 |
2007年の最新状況
2007バックナンバー
参加方法その他の情報 |