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【過去の情報】巣がたくさん見つかっています&「マルハナバチ」の本について
発信日:2007年08月30日
発信者:菊池 玲奈
連日30度をゆうに超える暑さが続いていた東京も、ここ数日は 一段落。セミも暑すぎて鳴けなかったのか、急に外がにぎやかに なったように感じられます。 皆様、お元気でお過ごしでしょうか? ★ 巣がたくさんみつかっています! ~野付半島でも~ ★ セイヨウの活動シーズンも、いよいよ終盤に入ってきました。 今日までに保全生態学研究室にご報告をくださったモニターさんの 数は288人!昨年の218人を、さらに大きく上回っています。 捕獲頭数も、17,500頭を超えました。 市町村別の詳細を添付しますので、ぜひご覧ください。 皆さん、ありがとうございます。 7月からは、巣の報告も次々に届いています。今日現在、16個の 報告がありました。巣掘りや、粘着シートでの対応など、各地で モニターさんが大活躍してくださっています。その様子をいくつか、 下記にご紹介させていただきます。 1.千歳川河川敷の巣(恵庭市のモニター・Iさんからのご報告) ご家族、ご近所ぐるみで一昨年から活動してくださっている I さんグループ。 活動のはじめから「巣をみつけるぞ!」と、冬の間にネズミの古巣の調査、 マーキング・・・。7月29日、とうとう、河川敷で巣を確認。掘り出しに挑戦 してくださいました。 ![]() 左上の穴にセイヨウが出入りしているの、見えますか?? ![]() 注意深く掘り進め、巣に到達!まだ新女王バチを出しておらず、 小さな巣のうちに対応いただきました。ありがとうございます! 2.野付半島で見つかった巣 新聞報道などでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、 とうとう今年、希少種・ノサップマルハナバチの生息地である 野付半島でも、セイヨウの巣が見つかってしまいました・・・。 東大の研究室の学生が、調査中に発見。環境省や、根室支庁、 別海町のご関係者の皆さんと掘り出しを行いました。 ![]() 「はちとり」用のエンマク。煙を炊いて、ハチを眠らせます。長野県などのように はちのこをとる文化のある地域では、普通に買えるそうですよ。 でも売られていました。 ![]() 無事、掘り出されました。こちらも、新女王バチやオスバチはまだ生まれてきて いませんでした。営巣が確認されたのは本当にショックですが・・・。 3.旭川市・永山の巣 前回のマルハナ通信でのご紹介した、旭川の巣。写真では大きさが わかりにくいかもしれませんが、すでに新女王バチを出し始めている 巨大な巣です。倉庫の中は、雨もあたらず、巣をつくるには絶好の場所。 巣材が「ビニール」であることが、野付半島の巣と比べるとおわかりいただけ るのではないでしょうか?? ![]() 巣は研究室に持ち帰りました。時間ができたら解体のうえ、まゆの数など数える 予定です。結果はまたマルハナ通信でお知らせしますね! このほかにも、苫小牧のご自宅のお庭で州を掘ってくださった方、市からの情報を 集めて、現場を対応してくださっている方、たくさんいらっしゃいます。 皆さん、ありがとうございます。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。 ★ 「マルハナバチ」の本のご紹介 ★ 北海道出版会から「マルハナバチ 愛嬌者の知られざる生態」という本が 上梓されました!本を書かれた片山先生は、日本のマルハナバチの生態研究の 第一人者。すばらしい研究を積み重ねられていらした方ですが、この本は 「愛嬌者の知られざる生態」という副題からもわかるように、マルハナバチの 魅力が、あますところなく、しかも一般の方にもわかりやすい形で紹介されています。 なんといってもおすすめは、童話風のキャプションのついた巣の解説。 「ねえハチさん、忙しそうに何してるの?今ね、卵を産むために卵室をつくっている ところほ。あたしたちは女王が自分で卵室を造らなければならないのよ。 ああ、忙しい」といった楽しい口調で、写真解説が進められていきます。 5,250円と、ちょっと値段は高めに感じられるかもしれません。図書館への購入 希望を出されてもいいかもしれませんが、ぜひぜひ、皆さんにもお手にとっていただきたい 本です(私もこの本で、ずいぶん「巣のなぞ」がとけました・・・) http://www.hup.gr.jp/ (北海道大学出版会のホームページです) 活動もいよいよ、ラストスパートの時期に入ります。 今年も、11月10日に、旭川で活動報告会を開催する予定です。遠方の方も多いかと 思いますが、ぜひ御都合のつく方はお集まりいただき、皆さんのお話を伺えればと 願っています。詳細がきまりましたら、またご連絡いたします。 北海道はもう秋の声が聞かれる頃かと思います。どうぞ皆様、お元気でお過ごしください。 |
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