本サイトは更新を終了しました。北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)が運営する新「セイヨウ情勢」をご覧ください。
【過去の情報】新女王バチ、飛び始めています!
発信日:2007年08月07日
発信者:菊池 玲奈
予定通り7月30日から8月5日まで、東川町、旭川市界隈での調査を終え、 東京に戻りました。 東京は、暑~~い!!! 北海道も日差しは強烈で「焦げる」ような暑さ でしたが、東京の暑さは「蒸し風呂」。日陰に入ろうが、情け容赦なく熱気が 追いかけてきます。マルハナバチの羽音が涼しい?北海道に戻りたいです。 ★ 「セイヨウオオマルハナバチバスターズ」の募集が始まりました ★ すでに、新聞などでご存じの方も多いと思いますが、北海道庁が「セイヨウ オオマルハナバチバスターズ」の登録を呼びかけています。 私たちが昨年から皆さんにお願いしてきた「マルハナバチ監視活動」とは 違う枠組みで、新しい取組が始まるの?という問い合わせをいくつかいた だきましたので、この場を借りて、ご説明させていただきますね。 2006年9月に特定外来生物に指定されたのに伴い、今年5月、北海道庁で セイヨウに対する「防除実施計画」が策定されました。「セイヨウオオマル ハナバチバスターズ」は、この防除活動の従事者としての呼び名で、 一般の方にも広く、ボランティア参加・登録を呼びかけています。 登録をすることで、北海道庁からは「防除従事者証」の発行、「捕獲活動の 時につける腕章」の貸し出しが行われます(法律に基づいて行われている 活動ですよ、というお墨付きが与えられる、といえるかもしれません)。 北海道庁の方とご相談のうえ、「セイヨウバスターズ」に登録された方の 活動の内容も、当面、基本的にこれまで東大がお願いしてきた「監視活動」と 同じ枠組みで進めていただけることになりました。手引きの内容、活動の方法、 標本の送付などの方法は変わりません(登録のために必要な「研修」の 資料も、東大が作成した「監視活動の手引き」を使用していただいています)。 これまで、活動の現場で「怪しまれるので、何をやっているのか、対外的に きちんと説明できるような腕章がほしい」「お墨付きがほしい」といった声を たくさん頂きました。バスターズの制度ができたことで、ようやく実現されます (北海道庁さん、ありがとうございます!)。 腕章の写真はこちらから! ぜひ皆さんも、バスターズにご登録ください。 登録はこちらから! ★ セイヨウの捕獲頭数が、12,000頭を超えました ★ 今日現在、こちらで把握している活動ご協力者の方は、280名。 昨年の218名から、さらに大きく増えました。 たくさんの方にご協力いただき、ありがとうございます。 それに伴い、これまで確認されなかった地域でも、セイヨウが確認されて きています。 7月25日には、とうとう羅臼町からも情報が届きました・・・ ![]() (報告をいただいたモニターさんから送られてきたセイヨウの写真) 今日現在の集計を添付いたしました。ぜひ、ご覧ください。 ★ オスバチ、巣、新女王バチ、情報が次々届いています ★ そろそろ、新女王バチやオスバチの報告が届いています。 「オスバチと働きバチはどうやってみわけるの?」というご質問をいただきます。 オスバチのほうがちょっと体が大きい、触覚が長い、などの特徴があるにはありますが、 次のような手順で見分けていただくと、確実です。 1.花粉ダンゴの有無を調べる → ついていれば、働きバチ(オスは、花粉を集める ための花粉かごをつけていません) 2.(花粉をつけていない場合) 針の有無を調べる。 → ぱっと見で見分けるのは難しいのですが、蓋付きの透明ないれもの(ガラス瓶など) にいれて、しばらく観察してみてください。働きバチの場合、針を出し入れするのが 確認できます。オスは針がありませんので、出しません。 興味のある方は、ぜひ観察してみてくださいね。 また、巣の報告も相次いでいます。 恵庭では、2年前から活動に参加してくださっているEさんたちが、河川敷で巣を発見。 女王バチの発生のまえに、無事に巣を掘り出してくださいました。 私たちも今回の滞在中、旭川市在住のI ご夫妻の情報のご提供により、スタッフが巣の 掘り出しに挑戦しました。 ![]() 物置の中に営巣していたもので、巣材ごときれいに持ち帰ることができましたので、時間が できたら解体のうえ、その様子を皆様にもご紹介したいと思います。 Iご夫妻、上川支庁のTさん、同庁のTさん、研究室のSさん、おつかれさまでした。 ★ 皆様にご紹介 ★ 1. 昨年からずっとこの活動に協力してくださっている「雨竜沼湿原を守る会」の佐々木さんから、 湿原の生態系を守るための、外来植物のぬきとり行事のご案内をいただきました。 セイヨウだけではない、身近な外来種問題。大切な自然を守るための、地道な努力。 ぜひ、お近くにお住まいの方は、ご参加ください!(詳細は添付のご案内を参照のうえ、 直接佐々木さんにお問い合わせください) 2. 今回、羅臼からのご報告をくださったのは、実は私が大好きな大好きな、H.P.を管理されている 方でした。マルハナバチたちの愛らしい写真がたくさんあり、四季を彩る美しい風景あり。 ずっとそうやって地域の自然を見守ってくださっていただけに、今回のセイヨウの侵入もいち早く 見つけてくださったのですね。 在来マルハナバチたちのかわいらしい写真を、たくさん見ることができます。ぜひ、ごらんになって ください! |
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