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【過去の情報】巣探し、巣づくり、始まる
発信日:2007年05月02日
発信者:菊池 玲奈
今日の東京は25度!春を通り越して「真夏」の風情です。 でも聞くところによると、札幌では「強い雨と風で、傘が飛ぶほど」とか・・・。 皆さんも、マルハナバチたちも、お元気でお過ごしですか? 4月19日に今年初のセイヨウオオマルハナバチの捕獲情報が届けられて以来、 各地から次々と捕獲情報が届いています。 よく捕獲されている花は、ヤナギの花、クロッカス、それから「エゾエンゴサク、 カタクリ、フクジュソウ」!など。 北の大地で春を待ちわびた野生の花々たちにも、セイヨウが多数訪れている 模様。特にエゾエンゴサクでは、盗蜜によって結果率が低下する、という研究 結果も出ており、本当に心配です。もしお近くにエゾエンゴサクなどの群落が あるようでしたら、ぜひ観察をお願いいたします。 また、最近では「地面をうろうろ」「巣探し行動」も確認されているとのこと。 巣を作らせる前に、ぜひ1頭でも多く捕獲をお願いします! ★ 標本の送付について ★ 捕獲したセイヨウの送付方法に関するお問い合わせをいただきました。 詳しくは2007年の手引きか、下記H.P.に掲載されていますが、女王バチに関しては 出来るだけ生きたまま冷凍し、そのまま送付いただければ幸いです。 もし中性洗剤などで殺された場合は、花粉ダンゴの有無を調査用紙にご記入 いただけると大変参考になります。 また、土日、祝日は、大学の研究室に宅急便の業者さんが入ることが出来ませんので、 お手数ですが、平日に研究室に到着するよう、着日指定をしていただけると確実です! 皆様、ご協力をお願いいたします。 ★ モニターさんから寄せられた在来マルハナバチの写真紹介 ★ セイヨウの報告とともに、在来マルハナバチたちや、美しいお花の写真も沢山届けて いただいています。大学の研究室の中での作業にとって、潤いのひととき。 何枚か、ご紹介します。 ![]() まずは、4月19日、旭川のモニターさんが撮影してくださった「アカマルハナバチ」。 昨年ご夫婦で8,900頭を捕獲してくださったご夫婦からです。「アカマルハナバチ」は、 名前の通りの「赤毛」と白っぽいお尻。それからずんぐりむっくりした姿が特徴です。 旭川市東山(男山自然公園・突哨山)での調査では、セイヨウ1頭捕獲、 エゾオオマル5頭、アカマル15~20頭を確認とのこと。まだまだ在来のほうが多い ようですが、この地域にもセイヨウが侵入してしまっているのですね・・・。 ![]() 続いては、札幌市のモニターさんから送っていただいたエゾオオマルハナバチ。 円山原生林で撮影されたそうです。 ちょっとぼやけてしまっていますが、足に大きな花粉ダンゴがついているの、 わかりますか??春の女王バチの花粉ダンゴは「営巣に成功しましたよ」と いう証。無事に次の世代を残すまで、巣を保つことが出来ますように・・・。 (セイヨウにのっとられたり、しませんように) セイヨウもそろそろ「巣探し」が目撃されていますので、花粉ダンゴをつけ 始めるかもしれません。 また、マルハナ通信で素敵な写真や、コメントなど、皆さんにもご紹介させて いただきますね。お気づきのことがありましたら、ぜひ何でも情報をお寄せ下さい! ★ 5月12日 キトウシ森林公園での捕獲活動について ★ 前号でもお伝えしましたが、5月12日、東川町・キトウシ森林公園と羽衣 公園で、セイヨウの女王バチの一斉捕獲が開催されます! ご参加いただける方で、まだお申し込みをいただいていない方は、お手数ですが 下記、寺島様あて、ご連絡をお願いいたします。 fax: 0166-65-1940 e-mail: tera2112 at potato.hokkai.net 15時からは、上川支庁で勉強会も開催されます。詳しくは添付のチラシを ご覧いただくか、菊池までお問い合わせ下さい。 気づけば5月。一斉捕獲ももうすぐ!です。皆様にお会いできるのを楽しみに しております。今後ともよろしくお願いいたします。 |
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