Mahalo Buttonとは? - 「感謝のネットワーク」でデータ作成者とデータ利用者をつなぐ

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Mahalo Button公式サイト(英語)

ニュース

2021-11-16
DIASに研究データ利用状況の共有サービス「Mahalo Button」を導入しました
2021-09-22
ログイン状態で入力したMahaloメッセージは、後から編集できるようになりました。また、設置したMahaloボタンに対する新着Mahaloメッセージのメール通知機能を追加しました。
2021-09-15
プライバシーポリシー利用規約を改訂しました。
2021-07-15
復旧はおおむね完了しました。
2021-07-07
一部の機能に障害が発生しており、復旧を進めております。
2021-07-01
Mahalo Buttonを公開しました。またROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)において、Mahalo Buttonの利用を開始しました

コンセプト

Mahalo Buttonの目的は、データ作成者とデータ利用者を「感謝のネットワーク」でつなげることです。オープンサイエンスの課題の一つとして、データ引用(データサイテーション)などの仕組みを通してデータ作成者の貢献を正当に評価することが重要であるとの認識が広まっています。Mahalo Buttonはこの課題に対して、「感謝のネットワーク」という新しい解決策を提案するものです。詳しい内容については、発表資料などをご覧下さい。

以下ではこのサービスを用いて、データ作成者(data creators)(赤), データ利用者(data users)(緑)潜在的データ利用者(potential data users)(青)がどのようにつながるかを説明します。

Mahalo Buttonのコンセプト

感謝のネットワーク

  1. 恩返しつながり:データ利用者はデータ作成者に対して、ボタンを押すことで感謝を伝えます。これは現在のインターネットでは一般的な操作です(例えばLikeボタン)。
  2. 恩送りつながり:ボタンを通してデータ利用者がデータに関する手法や成果を共有すれば、データ利用者の成果の広報が潜在的データ利用者への情報提供にもなり、データ作成者のデータセットランディングページが情報のハブとなります。

データセットや研究成果の識別にはDOI (Digital Object Identifier)を活用し、MahaloのたびにDOI間のリンク、あるいはURLとDOIのリンクを生み出すことで、感謝のネットワークが成長していきます。

Mahalo Buttonの利用法

1. データ作成者

Mahalo Buttonを作成し、スニペットをランデイングページのHTMLに貼り付けます。

  1. システムにログインします。Googleアカウントまたはe-mailアドレスを選択し、GoogleのFirebase認証を用いてログインします。ログイン後は、ダッシュボードを表示します。
  2. Mahalo Buttonを作成します。このボタンはデータセットのランディングページに設置されるものですので、データセットDOIまたはランディングページURLを選びます。もしDOIを選択した場合は、タイトルとURLはDOIメタデータから自動的に取得します。
  3. ダッシュボードに戻り、ボタンの"Generate Snippet"をクリックします。横型スタイルまたは縦型スタイルを選択し、生成されたスニペットをHTMLにコピーペーストします。
  4. Mahalo Buttonがランディングページに表示されているかを確認します。

データ作成者は以下の高度な機能も利用できます。

Referrer restriction (URL pattern)
Mahalo ButtonはHTTPリファラーを用いて、ボタンが想定された場所に設置されているかどうかを確認します。もしHTTPリファラーがランディングページURLと異なる場合は、ここにアクセスを許容するURLパターンを指定して下さい。
Export Mahalo Buttons
Mahalo ButtonのリストをCSV形式(*1)でエクスポートできます。この機能は外部ツールでボタンを管理する場合に活用します。
Import Mahalo Buttons
Mahalo ButtonのリストをCSV形式(*1)でインポートできます。この機能は外部ツールでボタンを管理する場合に活用します。
Delete Mahalo Button
Mahalo Buttonを消去できます。このとき、ボタンだけではなく、ボタンに関連するMahaloメッセージも消去され、その情報を復活させることはできないことにご注意下さい。
Edit Mahalo Button
Mahalo Buttonのタイトルや高度オプションを編集できます。
Moderate Mahalo
データ利用者から寄せられたMahaloメッセージを管理します。もしMahaloメッセージが有用ではないと考えた場合、「眼」アイコンを用いてメッセージの可視性をオン/オフできます。
Notification
設置したMahaloボタンに新たにMahaloメッセージが入力された場合、その内容を事前に指定したメールアドレスに通知します。初期設定はオフになってますので、アカウントのSettingsメニューを用いてオンにしてください。

(*1) CSVファイルは、「uuid, doi, url, title, referrer_restriction」列が並ぶ形式で作成してください。なおuuid列はシステムが自動生成しますので、新しいボタンを作成する場合は空欄にしてください。また既存のボタンについては、uuid列は変更しないで下さい。

2. データ利用者

Mahalo Buttonをクリックし、データ利用者の成果に関するDOIと「感謝メッセージ」を登録します。

  1. Mahalo Buttonをクリックすると、"Show Mahalo"ページに移動します。そこではボタンに贈られたMahaloメッセージが一覧できます。Mahaloメッセージは、DOI、感謝メッセージ、名前から構成されています。
  2. 新たにMahaloメッセージを贈るには、ログインすることを強くおすすめします。ログインして入力したメッセージは、ダッシュボードで編集/削除が可能となります。逆にログインしなければ、いったん贈ったメッセージは後から編集できなくなります。
  3. "Give Mahalo"ボタンをクリックし、Mahaloメッセージを入力します。DOIにはデータセットに基づくあなたの成果に関連するものを入力します。 感謝メッセージは、感謝の気持ちを表明するだけでなく、データセットに関する有用な情報(手法、ツール、結果等)も共有しましょう。名前は、実名やニックネーム、またはID(ORCIDなど)でも構いません。
  4. Mahaloを贈ると、ボタンごとのMahaloメッセージ一覧に表示されます。

3. 潜在的データ利用者

Mahalo Buttonへの情報の集積により、潜在的データ利用者はデータセットに基づく成果を一覧できるようになります。DOIから文書をたどることもできますし、Mahaloメッセージからデータ利用者の意見を知ることもできます。

そして、Mahalo Buttonが設置されたランディングページからデータセットをダウンロードして利用を開始すれば、潜在的データ利用者は実際のデータ利用者へと変わります。その際に過去のデータ利用者の成果を利用することが期待できるため、Mahalo Buttonはデータ利用者の成果を広報する場ともなります。

もしデータセットに関する新たな成果が出れば、再びMahalo Buttonのページに戻って、感謝メッセージを贈って下さい。それが将来の潜在的データ利用者への貢献になり、「感謝のネットワーク」は成長していきます。

プライバシーポリシー

  1. 本サービスの認証システムにはGoogleのFirebase認証を用いています。Firebaseから得られる情報はサービスの内部で利用し、第三者にそのまま開示することや、サービス外で利用することはありません。
  2. 本サービスで収集したメールアドレスは、本サービス内で必要な情報の通知にのみ利用します。その他の目的への利用や第三者への開示はいたしません。
  3. 本サービスへのアクセス統計を収集するためにGoogle Analyticsを用いています。この情報は、コンテンツを最適化するなど、サービスの改善に利用します。

利用規約

  1. 本サービスに入力されたデータ(MahaloボタンおよびMahaloメッセージ)は、Creative Commons Attribution 4.0 International license (CC BY)にしたがい、出典を明記することで自由に利用できるオープンデータとして扱うものとします。
  2. Mahaloメッセージを贈る際には、以下の点にご注意下さい。
    1. 入力するDOIに対応する成果物は、利用者自身に関連する成果(著者、共著者、協力者等として)であること
    2. 感謝メッセージでは、データ作成者および潜在的データ利用者に向けて有用な情報を共有すること
    3. 名前には、実名あるいは公表しても差し支えないニックネームを利用すること
  3. Mahaloボタンの作成者およびサービス提供者は、個々のMahaloメッセージの可視性を変更する権利を有します。

開発チーム

  1. 代表:北本 朝展(国立情報学研究所)
  2. DIASオープンサイエンス分科会

支援

Mahalo ButtonはDIAS (Data Integration and Analysis) Projectの支援を受けています。

発表資料

  1. 北本 朝展, "Mahaloボタンの紹介とDIASでの利用事例", 研究データ利活用協議会(RDUF)公開シンポジウム, 2021年11月
  2. 北本 朝展, "研究データのインパクトを計測可能に~データ引用とMahaloプロジェクト〜", Japan Open Science Summit 2021, 2021年6月
  3. Asanobu KITAMOTO, "Mahalo project: a lightweight solution for connecting data creators and users with pay-back and pay-forward incentives", Japan Open Science Summit 2018, June 2018.
  4. Asanobu KITAMOTO, "Return on publication (RoP): “DOI return button” for networking data creators and users with pay-back and pay-forward incentives", Abstracts of Japan Geoscience Union (JpGU) Meeting 2018, No. MGI23-P06, May 2018.

紹介記事

  1. データ作成者とデータ利用者を「感謝のネットワーク」でつなぐ“Mahalo Button”が公開, カレントアウェアネス, 2021-07-06

Mahalo Button by DIAS (Data Integration and Analysis) Project. Leader: Asanobu KITAMOTO.