Mahalo Button - 研究データ利用事例共有プラットフォーム

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2025-06-26 17:00-18:30 Japan Open Science Summit 2025 にて、「研究データ利用事例の収集・分析・活用に向けて」セッション(オンライン)を開催します。

Mahalo Button公式サイト(英語)

利用例 | ヘルプ | コンセプト | ニュース

利用例

通常のデータリポジトリでは、データ公開ページにデータの説明としてのメタデータのみを表示しますが、Mahalo Buttonを設置すれば、データがどのように利用されたかという利用事例も登録、共有、活用できるようになります。例えば以下のボタンは、DIASで公開するデータセットの利用事例を100件ほど収集しています。

  1. Show Mahalo Cards for Global Soil Wetness Project Phase 3 Atmospheric Boundary Conditions (Experiment 1) | Mahalo Button
    on
    第3次 全球土壌水分プロジェクト 気象外力(実験1)

このように、データ公開ページでデータ利用事例を共有すれば、これからデータを使おうとする人が利用事例を調査することができるため、データの価値を高めることができます。

ヘルプ

Mahalo Buttonの基本的な流れは、「データ作成者」がボタンを公開し、「データ利用者」が利用事例を登録することで、「潜在的データ利用者」とデータ利用事例を共有する、というものです。それぞれの利用者向けの主な機能については、以下のヘルプをご覧ください。

  1. データ作成者(data creators)(赤)
  2. データ利用者(data users)(緑)
  3. 潜在的データ利用者(potential data users)(青)

コンセプト - 「感謝のネットワーク」でデータ作成者とデータ利用者をつなぐ

オープンサイエンスの重要な課題であるデータ利活用の促進とデータ作成者の評価に貢献するために、DIASでは研究データ利用事例共有プラットフォーム「Mahalo Button」を開発、運用しています。

Mahalo Buttonはもともと、データ作成者とデータ利用者を「感謝のネットワーク」でつなげるというアイデアから始まりました。オープンサイエンスでは、データ作成者の貢献を正当に評価することが課題となっており、そのためのソリューションとしてデータ引用(データサイテーション)に期待が高まっています。

データ引用は、研究資源(論文、データ、ソフトウェアなど)の依存関係をすべて引用という仕組みに集約することで、多様な研究資源の貢献を統一的に評価することを目指しています。一方、現状では引用は主に論文の引用のみに使われており、データの引用についてはまだ定着しているとは言えません。また、データ引用は単に研究資源の間のつながり(リンク)のみを示すため、どの部分がどのように貢献したのかといった、つながりの具体的な内容がわからないという課題があります。

そうした課題への取り組みの一つとして、Mahalo Buttonは「感謝のネットワーク」という新しいコンセプトを提案します。

Mahalo Buttonのコンセプト

感謝のネットワークは「恩返しつながり」と「恩送りつながり」から構成されています。

  1. 恩返しつながり:データ利用者はデータ作成者に対して、ボタンを押すことで感謝を伝えます。これは現在のインターネットでは一般的な操作です(例えば「いいね!」ボタン)。
  2. 恩送りつながり:ボタンを通してデータ利用者がデータに関する手法や成果を共有すれば、データ利用者の成果の広報が潜在的データ利用者への情報提供にもなり、データ作成者のデータセットランディングページが情報のハブとなります。

感謝のネットワークは、研究資源に付与されたDOI (Digital Object Identifier)などの識別子をリンクした構造となります。こうして成長したリンク構造のノードとなるMahalo Buttonは、データセットに関する成果発信の場となるだけでなく、成果を共有することを通してコミュニティに貢献する場にもなります。

より詳しい情報

Mahalo Buttonに関するより詳しい情報については、以下のページをご覧下さい。

  1. プライバシーポリシー/利用規約/ライセンス
  2. 各種資料/開発チームなど

ニュース

2025-06-02
システムの機能追加を行いました。
  1. Mahalo Cardに表示する書誌情報を充実させました。
  2. AI機能に利用するAIモデルを変更可能としました。
  3. AI Chatで参照したMahalo Cardのリンク機能を加えました。
  4. Mahalo Card作成者のためのダッシュボードを大幅に更新しました。
  5. その他、様々な機能に改良を加えました。
2025-04-25
システムのバグ修正を行いました。
2025-04-08
システムを更新し、大規模言語モデルの利用方法などを改善しました。
2025-01-29
システムを大幅に更新し、デザインや操作性の面から様々な改善を適用しました。
2024-08-04
システムを大幅に更新しました。主な更新点を以下にまとめます。
  1. Mahalo MessageをMahalo Cardに名称を変更しました。
  2. Mahalo Cardへの入力およびAI機能の利用にはログインを必須としました。
  3. Mahalo Card入力のためのAI支援機能を開発しました。
  4. Mahalo Buttonのデータセット利用事例に対するAI Chat機能を開発しました。
  5. データセット利用事例を素早く検索するための外部サービス連携機能を開発しました。
  6. Mahalo Buttonを複数人で共同管理する機能を追加しました。
詳しくはヘルプをご覧ください。
2023-06-22
DOIレゾルブ機能のロジックを見直し、DOIが安定してレゾルブできるようになりました。
2023-01-30
ダッシュボードなどの機能を改良しました。
2022-09-30
デザインやボタン登録機能などを改良するとともに、ボタン更新情報のRSS提供を開始しました。
2022-05-18
Mahalo Buttonを更新しました。
2021-11-16
DIASに研究データ利用状況の共有サービス「Mahalo Button」を導入しました
2021-09-22
ログイン状態で入力したMahaloメッセージは、後から編集できるようになりました。また、設置したMahaloボタンに対する新着Mahaloメッセージのメール通知機能を追加しました。
2021-09-15
プライバシーポリシー利用規約を改訂しました。
2021-07-15
復旧はおおむね完了しました。
2021-07-07
一部の機能に障害が発生しており、復旧を進めております。
2021-07-01
Mahalo Buttonを公開しました。
ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、Mahalo Buttonの利用を開始しました